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ASAYAKEもどき、嫌気、酒焼け、胸焼け」」

 
1982年のCasiopeaのアルバムMINT JAMSから「ASAYAKE」を演奏してみました。演奏は2010年1月ベースのレッスンを受けて、仕上がるまで3ヶ月半かかってしまいました。 最後にベースのTAB譜(タブ譜)をつけました。

ASAYAKEもどき 演奏音源


ASAYAKE 解説


ASAYAKE - Casiopea (1982)


このASAYAKEは、30年ぐらい前、大学の時に何度かライブでやった曲です。ですから、今、この曲をこなせると大学の時の技量に近づいたことになる訳ですが、そう簡単にはクリアできない壁でした。

ASAYAKEは私にとって難しい曲ですが、当時(1980年代初頭)フュージョンをやるギタリストやベーシストにとっては、入門的な位置づけでした。ギターのライトハンド奏法(現在ではタッピング奏法)はあるし、ベースはチョッパー奏法(現在ではスラップ奏法)もふくまれている。しかも、どちらの奏法も他のカシオペアの曲や他に類する曲に比較しても、そんなに難しくは無いのです。

曲調もイージーリスニング的に軽快で、聴くだけなら決して難解ではないので(でも、曲の構成はとっても凝っています)、一般にも受け入れやすく、ライブでも人気がありました。

今回のASAYAKEの含まれる

MINT JAMS Casiopea(1982)

ASAYAKEもどき 演奏解説


1.ドラム

この当時のCasiopeaのドラムは神保彰氏で千手観音と言うニックネームもついていました。両手両足だけでは、考えられないようなプレイをするからなのですが、よーく聴くと緻密に計算されています。(ちなみに神保氏は1959年生まれで私と同年の早生まれです。当時の自分と比べてみると自らが情けない。)

例えば、このASAYAKEのイントロのカウベルがコンコンコンと鳴っている後ろで、タムやシンバル、そしてハイハットまで刻まれるのですが、これも、カウベルを叩く腕を巧みに切り替えています。こんな大道芸人のような技が随所に見られます。

で、私の打ち込みは出来るだけ再現したつもりですが、どの腕どの足で何を叩いているか検証しながらやるのはとても面倒なので、大体それっぽく打ち込みました。ですから、同時に5つも6つも音が鳴っている所があります。

2.キーボード

音色としては、ブラス系の音が何種類か、そしてエレピ、クラビネットです。キーボードとギターは楽譜があったので、細かい耳コピはしませんでした。明らかに違うと思われるところだけ修正しました。ですから、音色選びに重点を置きました。エレピは右手部分と左手部分を左右に分けました。クラビネットはステレオの音色のものを使いました。左右に揺らぐ感じは、原曲にはありませんが、ちょっとお気に入りです。

ドラムとキーボードの打ち込みは、レッスンを受けている2010年1月中にほぼ終了していました。

3.ギター

ギターは、大きく分けて4つの部分から出来ていて、まず、イントロやエンディングなどに出てくるカッティング部、Aメロの主旋律部分、Bメロのオクターブ奏法部、そして、間奏のソロの部分です。どの部分も私にとってはすごく手強い。音色は主にコーラス系のエフェクトが常時ONでオーバードライブかディストーション系のエフェクトがカッティング以外のところでONになっていると思います。

ちなみに、このMINT JAMSのASAYAKEのバージョンはライブなのですが、後にスタジオでかなり音が加工されています。イントロなどのカッティング部とオクターブ奏法部は、ステレオ左右のダブルトラックになっていますし、それぞれの部分のディレイもかかり方が異なります。

まず、カッティングは16ビートのリズムをキープすることとキレの良さが命です。

e|-7-7-7-7-x-7-x-7-x-7-x-7    -x-x|
B|-5-5-5-5-x-7-x-9-x-7-x-9    -x-x|
G|-6-6-6-6-x-8-x-9-x-8-x-9    -x-x|
D|--------------------------------|
A|--------------------------------|
E|--------------------------------|


こんなフレーズですが、最初のチャラララはクリーンな感じで、ンチャはキレ良く、そして最後にミュートしながらチャカ。これまたキレ良く。ってな感じなんですが、リズムキープとキレの良さがなかなか両立できません。そして、他弦、特に4弦は3弦を押さえている中指できちんとミュートしなければいけないのですが、たまにノイジーに鳴ってしまいます。

ここだけでも、ベースの練習の合い間、何週間も練習しました。でも結局、あまり上達できなかった。

そして、カッティングがうまくならないので、オクターブ奏法の部分を録音しました。このオクターブ奏法は、ウェス・モンゴメリー奏法とも言われていますが、1オクターブはなれた音を同時に弾きます。普通、ひとつ弦をまたぐ形になります。例えば、3弦の5フレットと1弦の8フレットを同時に弾きます。

後半に出てくる2度目オクターブ奏法のセクションの最後では、ピックをひたすら細かくUp Down弾くトレモロ奏法がでてきます。たぶん、6連で弾いていると思います。このオクターブ奏法とトレモロ奏法のあわせ技はちょっと難しい。で、ここの部分の録音は、2月の中旬におわらせ、カッティング部分は何度も録りなおして、三月の中旬に妥協して確定しました。リズムもキレも中途半端です。

3月の後半から、4月にかれてAメロとソロの練習を始めました。Aメロ部分は音数は少ないのですが、リズムを正確に弾くのが難しくて、結局変なリズムのまま、妥協しました。あとビブラートも早いビブラートとゆったりとしたビブラートを使い分けているようです。私はゆったりとしたビブラートが苦手で、これをやるとギターが音痴になってしまいます。そして、この頃になると、気力が萎えてきて、はやくASAYAKEの呪縛から開放されたいと思うようになりました。

ソロの部分は、ライトハンド奏法(現在ではタッピング奏法)が出てきます。実は、最後の細かい符割のライトハンドより難しかったのが、その前に出てくる右手の指でフレット上をスライドさせるところです。たぶん、最後に左手でチョーキングしてその音をキープしたまま、さらに右手の指でヒットとチョーキングをしていると思います。これが出来なくて、結局ごまかしました。そして、ソロ後半は、お聴きのようにグダグダです。お恥ずかしい。

4.ベース

ベースは1月にレッスンを受けて、その後、ちょっとだけブラッシュアップして、2月のはじめには、録音が済んでいました。

ASAYAKEのベースは2フィンガースラップの併用です。

ギターのオクターブ奏法とソロのバックがスラップで、それ以外が2フィンガーです。まだまだ未熟ですが、このベースは弾いてて楽しい。今でも、これは弾き続けています。

ノリが悪く聞こえる部分は、音の長さを正確に弾けてないところです。これは難しい。あと、親指でヒットする音がまだまだ本物のように気持ちいい音が出せていません。あと、リズムが乱れるのは練習しかないですね。

で、私の耳コピした繰り返し記号の無いノッペラとしたベースTAB譜を載せます。PDF形式なので、Acrobat Readerが無いとダウンロードできません。正確さは自信がありませんので、たたき台にしてください。著作権的には、ベース譜だけなら問題が無いような話を小耳に挟んだのですが、定かでありません。問題があるようでしたら、すぐ、引っ込めます。

ASAYAKEベースTAB譜

ASAYAKEもどき 使用機材

ドラム、ブラス、シンセ、エレピ、クラビネット MIDIの打ち込み、音源HalionOne
使ったギター VOX Virage
GuitarAMP Line6 VettaII (Model:JC-120)
BassGuitar G&L L-2000 USA with ALBIT A1BP
Audio Interface Edirol UA-101
DTM Soft Cubase 5

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