(写真1)
Tune-Control Bridge and
Data Transmitting Tailpiece
(写真2) 背面のコントロール部、透けてます。

(写真3)
Neck CPU and
Powerhead Locking Tuners
それにしてもごつい。でも意外と軽い。
(写真4) コントロールノブ
(写真5)
Line6 VettaIIのチューナー
手動ではなかなかど真ん中にチューニングするのは難しい。デフォルト(誤差1セント)モードでのチューニング
(写真6)
Gibson’s 490R and 498T Pickups
(写真7)
Locking Neutrik Jack
(写真8)
Powerhead Locking Tuners
お手数ですが2007年12月06日のブログ記事をご覧いただきたい。
このギターのことをやんわり酷評しています。にもかかわず、1年半たって舌の根が乾いたのか、買ってしまいました。
Gibson USA Robot Les Paul Studio
定価378,000円が98,000円だったんですよ。新品で、、、だから買ってしまいました。私が酷評したように、よほど人気がなかったんでしょうね。
多分、一年半前の在庫がそのまま放出された感じです。この個体以外にも何本も放出されました。
Robot Les Paulのセルフチューニング機構
さて、セルフチューニング機構の仕組みですが、まず、チューニングをするには現在の音程がどうなっているかを把握する必要がありますよね。
この役割をブリッジとテイルピースが担っているらしいのです。以前お話した
Tune-O-MaticブリッジとStopbarテイルピースを改良したのが、Tune-ControlブリッジとData Transmittingテイルピースです。
写真では分かりづらいのですがブリッジとテイルピースの下からリボンケーブルが出てボディの中に入っています。(写真1)
ブリッジの特殊なサドルで音程をセンスしてその情報をメインのオンボードCPUに送っているようです。
多分、(写真2)の部分にCPUがあるのでしょう。ここで設定されているチューニングに従って調弦用の信号を送ります。その信号は、
いちばん上の写真のテイルピースから弦を伝わってNeckCPUに送られます。
(写真3)のギターヘッドの中央部にボックスがありますが、これがNeck CPUです。
この部分で各弦の信号を受信して6つある小型モーター内蔵のPowerhead Locking Tunersに指令を出します。
すると、ウィーンという音ともにペグが回り始めます。何度か微調整を勝手にして、チューニングが合うと自動的に止まります。この間数秒。
これはですね。おバカだけど結構気持ちいいです。チューニング精度はかなり良いです。
Robot Les Paul で出来る変則チューニングの種類
- Eメジャーチューニング EBEG#BE
- DADGADチューニング DADGAD
- Drop Dチューニング DADGBE
- Delta Blues チューニング DGDGBD
- E♭チューニング E♭A♭D♭G♭B♭E♭
- Double Dropped D DADGBD
E♭チューニングはきっと使うな。ジミヘンやヴァンヘイレンはほとんどこれですからね。曲に合わせて練習するときにとても便利。( でも、それだったらアームは欲しいところ)
もちろん、自分なりのオリジナルチューニングも登録できます。
他に便利な機能としては 弦の張り替え時に弦を自動的に緩めてくれたり、張り替えた後は当然ながら巻きあげてくれます。
オクターブチューニングの調整の指示も出してくれる。
基本周波数を435Hzから446Hzの間で設定できます。
チューニングの精度はどうかというと、これが極めて高い。(写真5)
一番精度を上げた時で、誤差0.2セントです。半音が100セントですから、1/1000音です。
デフォルトは誤差1セント、2.5セントまでゆるくできる。精度を上げるとチューニング時間も長くなるので、ライブには2.5セントがお勧めだとマニュアルには書いてあります。
Robot Les Paulのその他の仕様
(写真6)Gibsonのサイトのスペック上の指板はエボニーもありますが、これはローズウッドです。
ピックアップはGibsonの中では中道。ヴィンテージ風ではありません。 パワーは比較的ある。
私は、このチェリーレッドで木目が白っぽくて木の細かい溝が黒っぽい感じ(なんと言う仕上げか知りません。)が好きです。 モデルとしてはStudioなのでバインディング(縁取り)が無い。
(写真7)このジャックはロック式で普通のシールドケーブルをさしてもツマミを押さないと抜けません。ライブ中にシールド踏んづけて、
いつのまにかサウンドレス・ワイヤレスギターに変身! なんてトラブルも避けられそうです。
このギターのロボット機構は充電式です。専用の充電器をここに差し込んで充電します。
(写真8)軸上のツマミを回すことで弦をロックします。ペグのダイヤルをプッシュして、あとは勝手に巻き上げてくれます。
当たり前ですが、音が出ていないとチューニングはしてくれません。ですから、音が一定以上の音量でないと、チューニングをやめてしまいます。
大きくチューニングが合っていない時は、何度もジャラーンと弾いてやらないといけません。
あと、6弦一辺にチューニングするよりも、一弦ずつやった方が精度が高い。他弦に干渉されてしまうのかもしれない。
他にもケチをつけたいこともいっぱいある。
- 一回の充電で200回チューニングができるというが、使いこんだら200回なんてあっという間、
宅録の時なんか1テイク録ったら、必ずチューニングしますからね。下手くそな私はとりあえずのOKテイクまで何十回も弾きますからね。(ん、これは俺の問題か?)
- 充電器が消耗したらどうするの?
- ペグがデカイ・ゴツイ。ヘッドレスにしなくてもいいから、調弦機構はボディの中に納める事が出来なかったのだろうか?
- 精密機器である分、故障が怖い。とくにモーターを使っているところが気になる。
- チューニングのコントロールつまみとブリッジピックアップのトーンコントローラーが併用なので、チューニングの為にツマミをまわすとトーンの設定が変わってしまう。
- 立って弾く時インジケーターが見づらい。 エレアコみたいな側面コントローラーにできなかったのか?
- .010~.046が標準弦で、すべての仕組みがその張力にあわせてあるらしい。(調整もできるらしいが、まだ理解していない。)
- まれに、チューニングの途中で迷っている感じになって止まってしまうことがある。(たまにお馬鹿さん。)
- Variaxみたいに、
パソコンに差し込んだら、ネットから内部ソフトをバージョンアップ出来たらいいのに。その時に好きなチューニングスタイルが選べたりしたらもっとよい。
Robot Les Paul音比べ
もっている、レスポールの音を比較してみました。
いつものことですが下手なのはゴメンネ。
(以下、使用アンプ Line6 VettaII Roland JC-120model)
(ピークレベルを合わせてあるのでパワーの差は判別できません。)
- LINE6 Variax 1958 Gibson Les Paul Standard Bridge
- LINE6 Variax 1958 Gibson Les Paul Standard Bridge+Neck
- LINE6 Variax 1958 Gibson Les Paul Standard Neck
- Greco EG1000R Seymour Duncan SH-4 Bridge
- Greco EG1000R Seymour Duncan SH-4+2 Bridge+Neck
- Greco EG1000R Seymour Duncan SH-2 Neck
- Gibson USA Robot Les Paul Studio 498T Bridge
- Gibson USA Robot Les Paul Studio 490R+498T Bridge+Neck
- Gibson USA Robot Les Paul Studio 490R Neck
このなかで、Variaxの1958 Gibson Les Paul Standard
の音が他のものに比べ低音が控えめなことがわかります。シャキッとしてますね。
Gibson USA Robot Les Paul Studio LTD
Guitar Spec
BODY TYPE | Les Paul |
TOP MATERIAL: | Carved Maple Top |
BACK MATERIAL: | Mahogany |
NECK MATERIAL: | Mahogany |
NECK TYPE: | 1950's Profile |
NUT MATERIAL: | Corian |
FINGERBOARD MATERIAL: | Rosewood |
FINGERBOARD: | 12" radius |
SCALE LENGTH: | 24-3/4" |
# OF FRETS TOTAL: | 22 |
FRETS TYPE: | medium/jumbo 80%nickel 20%silver) |
FINGERBOARD WIDTH AT NUT: | 1.695"+/-.050" |
TUNING MACHINES: | Powerhead Locking Tuners |
PICK UP: | 490R Alnico Magnetic Humbucker (Neck)
498T Alnico Magnetic Humbucker (Bridge) |
Bridge | Powertune (Tune-Control Bridge) |
Tailpiece | Powertune (Data-Transmitting Tailpiece) |
ELECTRONICS: | 2 Volume, 2 Tone, 3 Way Switch, 1 Master Control Knob |
Gibson USA Robot Les Paul Studio LTD
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