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さて、リバーブをかけるんですが、リバーブは空間系エフェクトとも呼ばれます。この演奏がどのような空間で演奏されているのか、と言うことを演出するためのエフェクトです。つまり、リバーブは、その空間がどのぐらいの広さで、壁はどんな材質で出来ていて、などといった様々条件をシミュレートしたり、架空の空間を作り出してくれたりします。
ですから、特別な効果をつける場合を除いて、たくさんの種類のリバーブを同時に使うことはありません。よくあるのは、バッキングの楽器は同じ種類のリバーブで統一して、ボーカルだけを別のリバーブをかける、というものです。
最初のうちは、試行錯誤の繰り返しですが、かかり具合の感覚が少しつかめてきたら、リバーブをかける前に、頭の中にイメージしてみましょう。
たとえば、演奏場所はコンサートホールなのか、教会の中なのか、部屋の中なのか、ボーカルは前面に目立たせるのか、楽器と一緒にするのか等などです。さらに、ドラムはどうするか?、スネアは?、などと掘り下げていくといいと思います。
例としてどうかと思うんですが、8月にアップした青春の影は、3種類のリバーブを使いました。
まず、多くの楽器とドラムのタムタムはイングリッシュチャペル風です。イメージは上の写真。オルガンやコーラスは教会風にしてます。
ボーカルはビンテージプレートです。プレートリバーブというのは、昔ながらのアナログの金属板を使ったリバーブです。この装置の大きさは、部屋のひとつ分ぐらいだったそうです。こんなものが、電子的に簡単にかけられるようになりました。いい時代です。
ドラムのスネアは80年代にはやったゲートリバーブを自分で作ってあてました。ゲートとエンベロープシェイバーというエフェクトを使って作りました。このリバーブは、ロングリバーブの後ろの余韻をバッサリ切るものです。打楽器のリバーブは、長すぎると次の打音にかぶってしまい、リズムが不明瞭になる為にこうゆう効果が使われたそうです。今では、昔ほど聴かなくなりました。
他のドラムセットとベースはリバーブをかけていません。私はベースには通常かけません。低音にリバーブをかけるとウォンウォンしてしまって、心地よいものではありません。アコギの低音もそうなんですが、アコギの場合は、低音だけリバーブをかけない方法が難しくって難儀しました。いまでもですが、、、
今回はSmoke on the Waterは、あまりリバーブがかかっていなかったのでルーム系のリバーブを使ってみましょう。そういえば、この原曲はホテルの1フロアを借り切って録音したんですよ。何故そうしなければいけなかったかは、歌詞の中に書かれています。このSmoke on the Waterは、私小説のようなものなのです。
本物→YoutubeのSmoke on the Water(1972)
歌詞の内容ががとりあえずわかる→王様 湖上の煙
ホテルの部屋と廊下で録音
Roger Glover
はRickenbacker持ってます。