Karl Hofner 500/1 Vintage '62 ギター松の音楽スタジオ

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Karl Hofner 500/1 Vintage '62

(2010年製 2010年購入)

Karl Hofner 500/1 Vintage '62
Karl Hofner 500/1 Vintage '62

本来、私は、憧れのミュージシャンが持っている楽器であれ、あまり、欲しいと思うことが無いんです。リッチー先生に傾倒していた時も、ストラトは嫌いでした。でも、ビートルズの場合は、ヘフナーにしてもリッケンにしても、個性的な楽器を持っているので、その音を出そうとすると他のものではなかなか真似できません。(真似する必要があるのか?という問題もありますが)


ポール・マッカートニーのHofner

さて、先日購入したヴァイオリンベースは、正確にはKarl Höfnerというドイツのメーカーのものです。oの上にてんてんが付いているのは、ドイツ語の表記です。日本でもヘフナーと言う人と、ホフナーと言う人がいますが、どうも、ドイツ語ではヘフナーで、英語ではホフナーと発音するようですね。ポール・マッカートニーが"ホフナー"と発音している動画を見たことがあります。


Beatles Gearに掲載されているポールのHofner
→amazon洋書 Beatles Gear

この写真は、1966年のUSツアーでピックガードがはずされた後のバイオリンベースです。ネック近くのボディの肩に張り付いているテープは、曲目リストを貼ったものだそうです。(後のメンテナンスでこれも剥がされる。)


Hofner ロゴ入りのヘッド

私のHofnerバイオリンベースも必ずしもポールのHofnerと仕様が一緒と言うわけではありません。当時のものはナット幅が、40mmだったそうですが、私のは42mmです。ペグのツマミの形状も若干異なります。(これらリイシュー物の細かな仕様の違いがマニアには不評です。私はどうでもいい。)


Beatles Gearに掲載されているポールのHofnerのヘッド

ナットの脇に0フレットがあるのもこのベースの特徴です。以前持っていたGrecoのヴァイオリンベースには無かったと思います。

そして、私のHofnerバイオリンベースのヘッドの背面はこんな感じです。2連のペグが付いています。


オープンタイプの2連糸巻き

これが、結構巻きづらい。力が要るし、あまり力を入れるとノブが壊れそうです。

そして、このペグは後年、4つに独立したペグに変更されます。これ以前の61年のモデルにも4つ独立したものがあります。

そして、ピックアップはステイブル・ピックアップ。


ステイブル・ピックアップとスモールエスカッション

写真下は後に変更されたバー・ブレイド・ピックアップ。ルックスがかなり変わっています。そして、ピックアップの土台にあたるエスカッションの大きさもかなり違います。62年モデル等のは、スモールエスカッションと呼ばれています。


バー・ブレイド・ピックアップ

バー・ブレイト・ピックアップのエスカッションは、現在でも多く使われている四点止めのタイプです。一方、スモールエスカッションは、取り付けは内部にあり、ピックアップの高さ調整は脇に付いた小さなネジを緩めて行います。

決して便利ではないものばかりです。まあ、趣があるっちゃぁ、ある。

まだある。必ずしも使いやすいとはいえないHofner 500/1バイオリンベース。コントロールパネルもそのひとつ。


コントロールパネル

上の写真のようにTrebleとBassがONじゃない状態が、両方のピックアップがONなのです。で、この状態で、BassをONにするとブリッジピックアップがOFFになります。そして、その逆にTrebleだけをONにするとネックピックアップがOFFになります。

で、なんと、両方をONにすると両方のピックアップがOFFになります。どういうこっちゃ。

別に、私のバイオリンベースの配線が間違ってされている訳ではありません。取扱い説明書にそう書いてあるから間違いありません。でも、混乱します。中学の時のバイオリンベースもそうだったような気がする。使い方わかってなかったもんなぁ。


ポール・マッカートニーのHofnerのコンパネ
左利き用なので左上がネック 
(Beatles Gearより)
→amazon洋書 Beatles Gear

ポールのバイオリンベースのコンパネは上下が逆です。右利き用のパネルを左用につけたからなのか、意図的に向きを変えたのかは定かではありません。ただ、ネジの4点止めに補強してるのは後から改造したそうです。

ちなみに、この写真の設定、つまりBassがONになった状態でSOLO側にスイッチされている設定が、ポールが多くの場合、使っている設定らしいです。

さて、Hofner 500/1バイオリンベースにはこんなもの付いてきます。


Hofner 500/1専用ストラップ

これがまた便利といえない物です。


Ticket To Ride (1965) – The Beatles

この画像をよーく見るとわかりますが、ポール・マッカートニー卿はストラップをバイオリンベースの指板の下に通しています。具体的にはこうやって通します。

 
ストラップに付いてきた説明書

これがちょっと面倒くさい。ギターやベースをやっている人はわかると思いますが、普通はストラップピンが付いていて、そこにストラップの穴を引っ掛けるだけです。

まぁ、こういうところも趣きがあるっちゃぁ、ある、かもしれない、、、ホントかなぁ。

さて、ポール・マッカートニー卿じきじきのベースレッスンです。

この二つの動画では、偶然にもポールは親指弾きをしてますね。彼は基本はピック弾きの人ですが、2フィンガーで弾いているのも見たことがあります。曲調によって使い分けをしているみたいです。

で、これまたよーく見ていただくとわかるのですが、ストラップを巻きつけていません。ストラップピンを裏側に取り付けたみたいですね。

このヘフナー、傷の位置などからして1963年に購入した先日の写真のHofner 500/1 バイオリンベースであると思われます。50年近く保有していることになるわけです。大事に使ってますね。

ヘフナー(HOFNER)500/1ベース個人輸入顛末記

Karl Hofner 500/1 Vintage '62 Spec


BODY TYPE Hollow
TOP MATERIAL: German spruce
BACK MATERIAL: Flamed maple
NECK TYPE: 2-piece maple neck
FINGERBOARD MATERIAL: Rosewood
SCALE LENGTH: 76 cm
# OF FRETS TOTAL: 22
FINGERBOARD WIDTH AT NUT: 42.0 mm
TUNING MACHINES:Hofner 61/74B
PICK UP:2x Höfner H511B Staple humbucker pickups
BridgeHofner 72/20B
control plate 2x volume controls, rhythm/solo switches for volume boost

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